【く】で始まる用語集
クルンクンとは?
バリ東部の最大の町であるクルンクンは現在ではスマラプラと呼ばれる300年以上の歴史を誇る古都です。
16世紀にバリの支配王朝となったゲルゲル王朝の時代は、ここクルンクンがバリの繁栄の中心でした。
バリ文化の基礎もゲルゲル王朝期であり、芸能や絵画、音楽などの芸能・芸術の分野で大きな影響を与えてきました。
クルンクンの興りはゲルゲル王朝がこの町に遷都したことに由来し、以降のバリは各地に王朝が興り、統一王国から8つの王朝は覇権を競う時代へ入ることになります。
日本の歴史に関連づけると、ちょうど江戸時代になる18世紀の頃です。
19世紀後半から20世紀にかけてオランダがバリに侵攻すると各地の王朝はオランダ軍によって滅んでいきますが、その中で最後まで抵抗を続けたのがクリンクンです。
町に残るププタン記念碑はその壮絶な抗戦を後世に伝えるもので、クルタ・ゴサと呼ばれるスマラプラ王宮跡と共に、クルンクンの栄枯盛衰の歴史を物語っています。