【ま】で始まる用語集
マス (木彫の村)とは?
バリのお土産品として人気の高い木彫り製品、その製作の中心がマス村です。
マス村はその昔、15世紀のマジャパイト王国の崩壊に伴い、ジャワから多くの知識人が移り住み、その中の一人、ヒンドゥー教の高僧・ニラルタもこのマス村に移り、神のお告げから木彫りの才を村人に伝えたことが木彫りの村としての起源となっています。
主に木彫りの製作に携わっていたのはブラフマナ層と言われる位の高い人たちで、寺院や王宮を飾る木彫りが中心でした。
その後、木彫りの技術が親から子へと伝承し、今の木彫りの村へとつながっています。
当時は宗教色の強いもの、言い伝えを表現する木彫りが多かったのですが、20世紀のオランダ統治時代に入って西洋の文化も交わり、動物や人など日常のモチーフを1本の木で表現する芸術としての木彫りが形成されてきました。
バリ芸能の中心地であるウブドの街道沿いに村があり、その道沿いにも数多くの木彫り製品を売る店が並んでいます。
また、木彫り工房では伝統のある巧みな技の一端を実際にみることができます。