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グヌン・カウィとは?
バリ最大の石窟遺跡がグヌン・カウィです。
グヌン・カウィは古代詩の山を意味し、11世紀に岩山を彫り抜いた遺跡で、ワルマデワ王朝の第6代アナック・ウンス王家の陵墓が定説とされています。
また、当時は墓としての認識よりも、亡くなった人が死から解放され、復活することを願う記念碑としての意味合いもあると言われています。
入口から陵墓まではライステラスの中を渓谷に向かって続く350段の石段が続いています。
山の岩肌を彫り抜いた高さ7mの陵墓は圧巻で9つの石墓が見た目、一つの建造物にみえる様は当時のインドの石窟遺跡にもみられ、遠くインドネシアにもインドの文化や技術が伝わっていたことを示す貴重なものとなっています。
このグヌン・カウィは誰が彫ったのかは未だ謎のままでミステリアスな歴史にも包まれています。
また、陵墓の周辺には修行庵も残り、仏教僧の手により造られたと言われ、仏教とヒンドゥー教の融合がみえる壮大な歴史と当時の宗教観も感じることができます。