【く】で始まる用語集
クヘン寺院とは?
『クヘン寺院』は11世紀に建てられた、当時のバリ島の歴史を今に残す寺院です。
11世紀におけるバリ島の東部ではバンリ王朝が栄えており、この寺院が完成した当時は国寺にも指定されていました。大手の旅行代理店における観光ツアーからは外れていることもあり観光客は少なめですが、その分寺院をゆっくり回ることができます。
入口にはお堀を活かした階段が設置されており、両側にはワヤンという影絵芝居に登場する神の石彫が並んでいます。その階段を登り切った先にあるのは11世紀のバリ島におけるヒンドゥー教文化を残す彫刻や建物ばかりです。中国製の陶器も石彫に埋め込まれている形で存在していることから、当時から中国との交易があったことが伺えます。11層のメルは14世紀に造られたもので、アグン山を模したものです。
さらには樹齢600年を超える立派なバイアン樹が神々しい姿を見せています。あまりに静かすぎて、まるで時が止まったかのような空間を見せてくれるのがクヘン寺院の特徴です。なかなか寺院に興味がわかない方でもヒンドゥー教のお寺の雰囲気を味わえる場所なのでオススメできる寺院です。