オトナン・ブサールとは｜バリ島用語集｜バリ王

バリ・ヒンドゥー教にはきらびやかな踊りやカラフルなお供え物などに象徴されるさまざまな儀式があります。そのひとつに子供の成長を祈る儀式があり、『オトナン・ブサール』と呼ばれています。

オトナンというのはバリ独特の暦であるウク暦にもとづいた誕生日のことです。ウク暦は210日ごとのサイクルになっていて、生後210日目のオトナンは盛大に行われるのが一般的です。
その為、通常は誕生日は年に1回だと思いますが、バリ島の人々は年2回お祝いをします。

またオトナン・ブサールには「大きいオトナン」という意味があり、少し大きくなった子供がますます健やかに成長することを願って親戚などを招待して行う儀式です。儀式では最初にムルカッという聖水で体を清め、それから両親に敬愛を示す儀礼が行われます。その後僧の祈祷を受けるのが一般的です。

オトナン・ブサールでは、バンタンと呼ばれる色とりどりのお供え物が用意されます。お供え物にはフルーツや鶏肉などたくさんの種類があり、少しずついろいろなバンタンを食べるのがならわしになっています。