ジェゴグとは｜バリ島用語集｜バリ王

バリ島には独特の民族音楽がありガムランと呼ばれています。ガムランで使われるのは青銅や鉄でできた楽器がメインなのですが、竹製の琴を使ったものもあります。

竹琴だけを使って奏でるバリ音楽がジェゴグで、バリの中でもジュンブラナ県でしか聴くことはできません。またジェゴグには大きな特徴があります。それは、通常のバリ・ガムランが5音階で演奏されるのに対してガムラン・ジェゴグの音階は4音階になっていることです。

ジェゴグでは大小さまざまな大きさの竹琴を14台使って演奏します。各竹琴にはそれぞれ名前が付いていますが、ジェゴグというのは14台の中で一番大きい竹琴の名前です。この14台の竹琴を15人が演奏します。14台なのに15人というのは、一番大きい竹琴であるジェゴグのバチは重さが2キロもあり、ふたりの奏者が操るからです。

さて伝統的なジェゴグの演奏法では太い竹を直に叩いていましたが、最近では竹琴本体の竹筒に割った竹を付けてそちらを叩いて音を出す演奏方法が主流になっています。 これは、竹を直接叩くよりも割った竹を叩くタイプのほうが音あわせが易しくまた楽器の寿命も長いという理由からです。