ムラスティとは｜バリ島用語集｜バリ王

バリ島には荘厳な雰囲気のバリ・ヒンドゥー教の寺院がたくさんあります。バリ・ヒンドゥー教の象徴はカラフルなお供え物や神に披露する舞いなどですが、宗教儀式が多いことでも有名です。宗教行事のひとつ、ニュピはバリ・ヒンドゥー教のお正月にあたる行事です。このニュピの前には、村々の寺院に鎮座しているご神体を清め村人たちも身を清める儀式が行われます。このニュピの前の清めの儀式が『ムラスティ』です。

ムラスティはビーチで行われるため、教徒たちは村ごとにビーチに大移動をします。ムラスティの目的は正月を迎える準備としてのお清めですが、加えて海の魔物にお祈りとお供えを捧げて穏やかなニュピを迎えられるための祈願も行われます。

ムラスティ当日、僧侶たちはお供えを携えて船で海上に出て祈りを捧げます。また村人達は、寺院に祀っているご神体や各家庭の先祖を象徴するブラリンガと呼ばれる人形をビーチに運んで儀式を待ちます。ニュピの前には村単位でムラスティが行われますからビーチに続く道路はたいてい渋滞しビーチも混雑していますが、バリ島ならではの儀式を近くで見られる絶好のチャンスです。