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【う】で始まる用語集
ウパチャラ・ティガブラナンとは?
バリ島に暮らすヒンズー教徒が生まれてから最初に通過する儀礼が『ウパチャラ・ティガブラナン』とよばれるものです。
生後3ヶ月を迎えた赤ちゃんに行われ、この儀礼では赤ちゃんが健康に育つ思いが込められています。この生後3ヶ月というのはウク歴で計算され、具体的には105日を迎えた時となります。
儀式はご近所さんから友人知人、そして親戚まで集まり行われます。はじめに、僧侶によりマントラが唱えられます。そして近所の川に連れて行き沐浴させます。その後は一旦赤ちゃんを川に捨て、他の人が拾い上げて家族に返すのです。これにより、将来健康に育つことが約束されます。現在は赤ちゃんに変わり土人形が使われています。
家に帰った子供は僧侶から頭髪の一部を切り取られ、その髪は箱に収められます。そして聖水で清められたイヤリングや腕輪、足飾りをつけてもらい儀式は終わります。この儀式は12時間にも渡り行われ、ガムランの演奏や舞踊も供されます。この儀式により晴れて一人前の人間として認められるのです。