ポトンギギとは｜バリ島用語集｜バリ王

ポトンギギはバリ島に伝わる伝統の行事で、日本の成人式にあたる儀式です。この儀式ではヤスリで犬歯を削りますが、この行為には理性のない野獣から人間になるという意味合いがあります。ポトンギギには成人式とは違って、20歳になったからといってすぐに行わなければならないという厳格な決まりはありません。

さらに、この儀式を行うには多くのお供え物をしなければならず、とてもお金がかかります。このため、現地ではポトンギギの儀式は結婚式と一緒に行うか、親戚の人たちと合同で行うのが一般的となっています。

日本の成人式のように、村全体でこの儀式を行うところもあります。ポトンギギで歯を削る時は必ず2人以上で行うのが決まりとなっています。その理由は、この儀式を行う人は悪霊などの悪いものに取り憑かれやすい非常に危険な状態になっているためだといわれています。このため儀式を行う時には2人ずつで行い、儀式を行う人の周りは親族が必ず取り囲むことになっているのです。