【か】で始まる用語集
ガルンガンとは?
バリ・ヒンドゥー教にはたくさんの祭礼日や祝日があります。210日ごとにやってくるガルンガンもそのひとつです。ガルンガンは善であるダルマが悪アダルマに勝利した記念日の祝日で、神々や祖先の霊、また自然霊が地上の寺院に降り立つ日とされています。この日には人々は祈りをささげてお供え物をしますが、祖先の霊が帰ってくるということから日本のお盆に通じるところもある祭礼です。
このガルンガンはバリ・ヒンドゥー教徒にとって大変重要な祝日で、ガルンガンの1週間前から準備が始まります。特にガルンガン前日はプナンパハンと呼ばれ様々な準備をする日です。
プナンパハンには近所や親戚で1頭の豚の肉を分け合って、野菜や香辛料を使ったお祭り料理のラワールを作ります。またプナンパハンの当日か前日、それぞれの家庭では玄関にペンジョールという竹の飾りつけをします。ペンジョールは祖先の霊が自宅に帰ってくる時の目印とされていて、35日間飾られます。
そしてガルンガン当日には、人々は朝のうちに沐浴を済ませて体を清めて民族衣装のクバヤで正装します。それから村のお寺や水利組合のお寺にお参りしてお供えをするのが一般的です。お参りの後、各家庭では遊びにきた友人や親戚を手料理のラワールでもてなして楽しいひと時を過ごします。ヒンドゥー教徒の多い観光地ではガルンガンの日には休業するお店も多くなり、寺院では教徒以外は立ち入り禁止となることも多いので事前に確認しておきましょう。