【と】で始まる用語集
トゥルニャンとは?
古バリを意味するバリ・アガの村としてはグリンシンの名産地であるトゥガナンなども知られるところですが、今も頑なに昔ながらの慣習を守り続けているところがトルニャンです。
バトゥール湖畔にあり、対岸のトヤ・ブンカは高原リゾートとして開ける一方で、閉鎖的な社会で他の地域と一線を画しているのがトルニャンと言えるでしょう。
火葬の習慣がなく、集落の形態がない点で他のバリ・ヒンドゥーの村とは異なります。
バリの先住民としての見方もある中で、昔ながらの風習を今も継承し続けている人たちをバリ・アガと呼ぶ向きもあるなど諸説あります。
トルニャンは目立った観光資源もなく、地理的にも辺鄙なところにありますが、観光客が訪れる理由の一つに風葬の習慣があります。
既婚者と未婚者の死後の扱いに違いがあり、未婚者の死後は火葬せずに埋葬する一方で既婚者の場合は遺体を放置して腐るまで、そのままの状態にするとのことで、白骨や頭蓋骨がむき出しの状態は一種、異様で不気味な感じさえ漂います。
隔絶されたトルニャンにも文明社会の波が押し寄せていますが、村の観光を巡ってトラブルも絶えず、バリの中でも要注意のスポットとしても知られています。